【展覧会】第16回伝統工芸木竹展

木工家・竹工家の皆様へ

 (公社)日本工芸会は、毎年秋に開催している全国展の「日本伝統工芸展」以外にも、国内9支部主催の支部展、また工芸会を構成する7部門ごとの部会展を開催しています。木竹工部会は第1回展を1972年に開いてから、途中中断を経たのち1985年に再開、現在は隔年開催し今年で16回目を迎えます。全国規模での木竹工作家だけの展覧会としては唯一のものです。※詳細はこちらより

 秋の日本伝統工芸展を目指す若い作家にとっては登竜門とも言えます。ここで実績を積み、批評を受けることは貴重な経験になると思います。またベテランにとっても、専門家同士の切磋琢磨の場として有意義で楽しいものです。また文部科学大臣賞をはじめ6点の授賞もあり、タイトル獲得の機会です。
 その第16回伝統工芸木竹展が今年は621日~27日まで日本橋三越本店で開催されます。

 今回は私が実行委員長を務めています。その私も若い時、1985年の第二回伝統工芸木竹展に「神代杉短冊箱」を出品し、当時の最高賞文化庁長官賞をいただきました。父を亡くし無我夢中で仕事をして数年、ようやく多少先が見えてきたように思い大いに励まされました。当時の長官は先日亡くなった三浦朱門氏で、時間の流れを痛感します。

 今では残念ながら公募展を敬遠する若い作家も多いのですが、やはり大きな意味があると私は思っています。公募展に出品し入選、受賞をすることは全体の中での自分の位置を知り、方向を確認する大切な機会です。確かに展覧会関係の雑務もありますが、それを補って余りある、得るところがあるはずです。私もその中で鍛えていただきました。

 全国の木工家、竹工家の皆様、ふるってご参加ください。出品申込書は418日まで、作品の搬入日は425()26()2日間となります。開催要項、出品申込書を希望の方は(公社)日本工芸会または須田までご連絡ください。詳しくは工芸会ホームペーをご覧ください。また前回・第15回展の作もご覧ください